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ウィリアム・シェイクスピア William Shakespeare

洗礼日1564年4月26日 - 1616年4月23日(グレゴリオ暦5月3日)。英国の劇作家、詩人。
エリザベス朝演劇の代表的な作家で、最も優れた英文学の作家とも言われている。
卓越した人間観察眼と内面の心理描写は、後の哲学や、19~20世紀の心理学・精神分析学を先取りしたものともなっている。
1585年前後にロンドンに出たといわれ、1592年には新進の劇作家として活躍。1612年ごろに引退するまでの約20年間に四大悲劇『ハムレット』、『マクベス』、『オセロ』、『リア王』をはじめ、『ロミオとジュリエット』、『ヴェニスの商人』、『夏の夜の夢』、『ジュリアス・シーザー』など多くの傑作を残した。


ハムレット

Hamlet (1600~02) 

STORY

  デンマーク王が崩御。その二ヶ月後には弟クローディアスが王位を継承し、ハムレットにとっては叔父にあたるこのクローディアスが喪も明けきらぬうちに母と再婚。
新王の戴冠式と実母の結婚式に参列するためにハムレット王子は留学先から帰国していたが、鬱々と過ごしていた。

折しもデンマークはノルウェーと緊迫した関係が続いており、城壁の警備は厳重であった。
この城壁の上に夜な夜な先王にそっくりの亡霊がどこからともなく現れては無言のまま消えていくことを夜警の兵士がハムレットの友人ホレイショーに知らせる。その話を聞いたハムレットは深夜の城壁へと向かう。

 亡霊はやはりハムレットの父である先王であった。
 亡霊のとなった父は、クローディアスの謀略によって毒殺されたことを告白し、ハムレットに復讐せよと迫る。
ハムレットは復讐を誓い、狂気を装う。

人が変わったハムレットを心配し、クローディアスは学友のローゼンクランツとギルデンスターンを呼びつけ、ハムレットの様子をうかがわせることにするが、王の臣下であるポローニアスは、王子の錯乱は、自分の娘オフィーリアに失恋したせいだと主張。ハムレットは、復讐をひた隠しながらつかみどころのない存在となっていった。

ある日、旅芸人の一行がやってくる。ハムレットは、父の亡霊から聞いた殺害の場面を、王の前で旅の一座に演じさせることを思いつく。
王殺害の場面を観た王はうろたえ、離席する。それを見たハムレットは叔父の父殺害に確信を抱く。その後、王妃に呼ばれて部屋へ向う途中、罪の懺悔をしている叔父を見かけ、剣を抜いたが、祈りの最中ではわざわざ天国へ送り届けるようなものだと、復讐を先延ばしにするが、 王妃の居間で情欲の虜となって、不貞を働いた母を責め立てている最中、壁掛けの奥で物音を聞きつけ、王と勘違いして、家臣のポローニアスを刺殺。これを聞いた王は、ハムレットを一刻も早くイギリスへ帰し、そこで暗殺させようと図るのだが…。


REVIEW

 シェイクスピアが凄いのは、凡そシェイクスピアが登場する以前にはこれほど心理描写に重きを置いて物語は作られていなかっただろうという点。
 事実、現在でもシェイクスピアの登場人物の名前がある行動や気質の代名詞となって目にすることがある。

 ダイアログばかりの戯曲特有の文章にも関わらず、ハムレットの激情が、オフィーリアの痛みがこちらにも伝わり、悲しく苦しい。

 友人も多く、快活で賢かったであろうハムレット。それは彼につき従う友人や優しく繊細なオフェーリアの動顛からも読み取れる。
 そんな彼がすべてを失う覚悟で狂気を演じていたのだろうか…?オフィーリア に対する仕打ちも演技であったのだろうか?何故彼女の死にあれほど嘆き、愛を口にしたのだろうか?
自らの死の間際まで彼は冷静さと激情の間で揺れ動きながら、自身の感情の納めどころを探していたのではないだろうか。ハムレットの激情と奇行は若く潔癖な血が、やり場の無い感情に支配された「とがり方」と見えないこともない。
純粋に奪われたものに対する復讐であったにも関わらず、彼の強い感情は周囲のすべての人間を傷つけ、恋人オフィーリアを狂死にまでいたらしめる。
許すことの知らない、妥協を知らない若く苦い魂の悲劇の物語。

岩波文庫
野島 秀勝 訳       発行:2002/01/16
ISBN : 4-00-322049-8   文庫版 / 414p

新潮文庫
福田 恒存 訳   ISBN : 4-10-202003-9   発行:1967/09     文庫版 / 246p

マクベス

STORY

  デンマーク王が崩御。その二ヶ月後には弟クローディアスが王位を継承し、ハムレットにとっては叔父にあたるこのクローディアスが喪も明けきらぬうちに母と再婚。
新王の戴冠式と実母の結婚式に参列するためにハムレット王子は留学先から帰国していたが、鬱々と過ごしていた。

折しもデンマークはノルウェーと緊迫した関係が続いており、城壁の警備は厳重であった。
この城壁の上に夜な夜な先王にそっくりの亡霊がどこからともなく現れては無言のまま消えていくことを夜警の兵士がハムレットの友人ホレイショーに知らせる。その話を聞いたハムレットは深夜の城壁へと向かう。

 亡霊はやはりハムレットの父である先王であった。
 亡霊のとなった父は、クローディアスの謀略によって毒殺されたことを告白し、ハムレットに復讐せよと迫る。
ハムレットは復讐を誓い、狂気を装う。

人が変わったハムレットを心配し、クローディアスは学友のローゼンクランツとギルデンスターンを呼びつけ、ハムレットの様子をうかがわせることにするが、王の臣下であるポローニアスは、王子の錯乱は、自分の娘オフィーリアに失恋したせいだと主張。ハムレットは、復讐をひた隠しながらつかみどころのない存在となっていった。

ある日、旅芸人の一行がやってくる。ハムレットは、父の亡霊から聞いた殺害の場面を、王の前で旅の一座に演じさせることを思いつく。
王殺害の場面を観た王はうろたえ、離席する。それを見たハムレットは叔父の父殺害に確信を抱く。その後、王妃に呼ばれて部屋へ向う途中、罪の懺悔をしている叔父を見かけ、剣を抜いたが、祈りの最中ではわざわざ天国へ送り届けるようなものだと、復讐を先延ばしにするが、 王妃の居間で情欲の虜となって、不貞を働いた母を責め立てている最中、壁掛けの奥で物音を聞きつけ、王と勘違いして、家臣のポローニアスを刺殺。これを聞いた王は、ハムレットを一刻も早くイギリスへ帰し、そこで暗殺させようと図るのだが…。


REVIEW

 シェイクスピアの4大悲劇は青年期のハムレット、中年期のオセロで壮年期がマクベス、老年期のリア王…(多分w)に分かれているのが面白い。
 マクベスは信頼に足る部下を何人も

 ダイアログばかりの戯曲特有の文章にも関わらず、ハムレットの激情が、オフィーリアの痛みがこちらにも伝わり、悲しく苦しい。

 友人も多く、快活で賢かったであろうハムレット。それは彼につき従う友人や優しく繊細なオフェーリアの動顛からも読み取れる。
 そんな彼がすべてを失う覚悟で狂気を演じていたのだろうか…?オフィーリア に対する仕打ちも演技であったのだろうか?何故彼女の死にあれほど嘆き、愛を口にしたのだろうか?
自らの死の間際まで彼は冷静さと激情の間で揺れ動きながら、自身の感情の納めどころを探していたのではないだろうか。ハムレットの激情と奇行は若く潔癖な血が、やり場の無い感情に支配された「とがり方」と見えないこともない。
純粋に奪われたものに対する復讐であったにも関わらず、彼の強い感情は周囲のすべての人間を傷つけ、恋人オフィーリアを狂死にまでいたらしめる。
許すことの知らない、妥協を知らない若く苦い魂の悲劇の物語。

  • マクベス (岩波文庫)
  • マクベス (新潮文庫)

Hamlet (1600~02) 
岩波文庫
野島 秀勝 訳       発行:2002/01/16
ISBN : 4-00-322049-8   文庫版 / 414p

新潮文庫
福田 恒存 訳   ISBN : 4-10-202003-9   発行:1967/09     文庫版 / 246p

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