ファンタスティス
お姫さまとゴブリンの物語
リリス
カーディとお姫さまの物語![]() |
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| The Princess and The Goblin | |
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![]() 山中のお城に暮らす、8歳のアイリーン姫。 退屈しのぎに城内を探索していると、塔の中で若く美しい(何と!)曾曾お婆さまと出会う。お婆さまは昼も夜もずっと美しい銀色の糸を紡いでいる働きもの。このお婆さまの存在は、理解してくれる大人とそうはいかない大人がいることを後々知ることに。そしてお婆さまの存在がアイリーンの信じる力によって守り手となって行く…。 さて、この界隈では ゴブリンという、かつては地上に住んでいたが、ある時から地下で生活する生物が出没する。 夜になると地上に出て、人間に悪戯をするのだ。 彼らは人間を嫌い、とりわけ自分たちを地下に追いやった王族に対する復讐心も抱いていた。 というわけで、お姫様は暗くなるとお城から出してもらえない。 しかし、ある日乳母との散歩中に日が暮れてしまい、ゴブリンに見つかってしまう。オロオロするばかりのヘタレな乳母。そこに仕事帰りの鉱夫カーディが現れて…。 ゴブリンたちはアイリーンの住む城を壊滅させようと陰謀を企て実行するが、このカーディとアイリーン姫の機知と勇気によって、そして何と言っても、子どもの戯言と一蹴せずに耳を傾ける温かい大人たちの後押しによって、無事城を守りきるというお話。 ![]() ジョージ・マクドナルドは、C.S.ルイスやJ.R.R.トールキンにも深い影響を与えた英国のファンタジー作家。 牧師であったせいか、「お婆さま」のような神秘的な導き手を存在させることも効果的に使っている。ゴブリンの生態や社会もとても面白く描かれており、異形あり、冒険あり、成長あり、不思議あり、でファンタジーのエッセンスが凝集している。 しかし、何と言ってもお姫さまという特別な存在の少女が、真っ直ぐな心で勇敢に恐怖を克服し、名もない鉱夫の息子カーディは、その機知と正直さによって騎士になる…どんな社会状況や環境に育っていようと、こういう件は万人の子どもたちに普遍的な善きものを教えてくれているようだ。 清潔だけれど決して説教くさくなく、心地よい。垢の溜まった大人にとっては湯上りの涼風。子どもたちには「お姫さまになりたい=アイリーンみたいに頑張る」図式が自然と受容される瞬間があるとよいな…と思ってみたり。 |
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